悪阻(つわり)と漢方薬
つわりに効果のある漢方薬として
症状ごとにいくつか使い分けることができます。
●小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)
本薬1日量(6.0g)中
ハンゲ ....... 6.0g
ショウキョウ .... 2.0g
ブクリョウ ....... 5.0g
上記の混合生薬より抽出した小半夏加茯苓湯エキス 粉末1,700mgを含有します。
●ハンゲとは
カラスビジャクという、サトイモ科の植物の一種です。(下図)
この球茎の外の皮を剥いで乾燥させたものが、半夏(ハンゲ)と呼ばれています。
ハンゲは、体を温めて溜まっているものを動かして、発散させる作用があります。味は辛味です。
去痰(きょたん)、鎮吐(ちんと)、鎮静などに効果があります。
●ショウキョウとは
ショウガ科のショウガの根茎で、
蒸さずにそのまま乾燥させたショウガを生姜(ショウキョウ)
蒸して乾燥させたものを乾姜(カンキョウ)といいます。
食品のショウガと違うところは、
薬用には辛味性の強い小生姜(ショウショウガ)又は中生姜(チュウショウガ)が使われ,
食用には甘味のある大生姜(オオショウガ)が主として使われます。