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#美顔器でよくある《イオン導入とは》?

イオン導入

 

電気の力を利用して肌に美容成分を浸透させるイオン導入。

その仕組みを詳しく知る前に、肌の仕組みを知っておきましょう。

 

肌の仕組み

 

肌表面の表皮層は上から順に

 

角質層

淡明層(透明層)

顆粒(かりゅう)層

有棘(ゆうきょく)層

基底層

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に分類されます。

 

化粧品の「肌の奥まで浸透させる」の「奥」とは

一番上の角質層のことで、

この角質層の厚さ0.01~0.03mm

食品ラップほどの薄さです。

 

あくまで皮膚表面の角質層までしか浸透しません。

 

これは化粧品の管理を行っている「薬事法」という法律でも決められていて、

化粧品成分として角層より深く浸透していくことを広告すると、

それだけで法律違反で罰則を受けることになっています。

 

皮膚とは

 

基本として「皮膚」とは「バリア」です。

異物が体内に侵入するのを防ぐ「バリア」の役目を果たすのが皮膚。

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ここでいう異物とは細菌はもちろん、ビタミンCやヒアルロン酸などの美容成分も含みます。

実は美容成分の分子が小さいからといって、肌に必ず浸透するわけではありません。

 

角質層とその下の顆粒層の間で「障壁」となるよう、まるで金網に電流が流れるような形でバリアとなり、外から異物が侵入できないようになっています。

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このバリアをクリアするためにイオン導入で新たにイオンを送り込み、一時的にバリアを解放し成分を浸透させます。

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イオン導入

できるものできないもの

 

イオン導入で活用できる成分は

電気を通す水に溶けやすい性質、

つまり水溶性の成分であることと、

成分の分子が肌に通る大きさのものでなければなりません。

 

そのため、

通常のヒアルロン酸やコラーゲンは分子が大きいのでイオン導入に適していません。

 

・適した成分:

ビタミンC誘導体、プラセンタ、グリシルグリシン、トラネキサム酸、アミノ酸、成長因子など


・適していない成分:

コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなど

 

イオン導入と界面活性剤

 

一般的な化粧水には、水溶性の成分だけでなく、脂溶性成分が一緒に配合されているのがほとんどです。

この脂溶性成分を配合するとき、「界面活性剤」がどうしても必要になってしますのです。

界面活性剤がイオン導入によって、肌の内部まで浸透すると、肌の炎症を招く場合があります。

 

そのため、イオン導入をする上で肌の安全を考えて、イオン導入専用の化粧水を使用することをおすすめします。

 

一般の化粧品には防腐剤や、香料などが使用されているものが多く、それらの化粧水などで行うと、防腐剤、香料もイオン化され、肌に浸透してしまう危険があります。

 

 

手作りのイオン導入専用化粧水

 

イオン導入専用ビタミンC誘導体化粧水の作り方をご紹介します。

 

【用意するもの】
・ビタミンC誘導体パウダー、精製水、グリセリン、容器(100ml以下のもの)

 

【作り方】
1.容器に精製水を50ml入れます
2.ビタミンC誘導体パウダー1.5gを入れます
3.グリセリンを3~5cc入れます
4.フタを閉めてよく振り、完成です
5.保存の際は冷蔵庫に入れます

 

【注意事項】
・容器に成分などを入れる前に、一度精製水を入れてよく振り、水を捨て容器内を綺麗にします。
・ビタミンC誘導体は必ずパウダー状のものを使用します。購入するビタミンC誘導体はイオン化する

「パルミチン酸リン酸アスコルビルNA(APPS)」

「リン酸アスコビル3NA」

「リン酸アスコビルMg」

のうちどれかです。

おすすめはパルミチン酸リン酸アスコルビル3NAです。

 

パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)3g

パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)3g

 

 



・精製水50ml、ビタミンC誘導体1.5g、グリセリン3~5gでできるビタミンC誘導体の濃度は約3%です。濃度が高すぎると刺激が出るため、最初はこれくらいの濃度から始めてみます。
・作る化粧水の量は2週間以内に使い切れるくらいが適切です。防腐剤など一切使用していないので劣化が早いため、冷蔵庫で保管してください。
・イオン導入だけでなく、普通の無添加化粧水としても使えます。

美容家電や化粧品の進化で、美容法の選択肢も増えてきました。これは本当に素晴らしいことです。そのぶん、本来の肌や体の機能を理解した上で、広告などに惑わされることなく、今の自分に合った美容法を見つけ出してくださいね。